米サンペドロエリア/2023年1月のコンテナ滞留日数

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米カリフォルニア州オークランドに本部を置く太平洋商船協会(PMSA)が発表したサンペドロ湾のロサンゼルス(LA)、ロングビーチ(LB)両港のコンテナターミナル(CT)での2023年1月のコンテナ滞留の平均日数は前月の2.63日から3.18日に若干増加した。前月より取り扱い数量が増加したことが要因とみられる。特に輸入は前年の59万3689TEUから63万5434TEUに増えたことやクリスマス休暇や年末年始の休暇でターミナルのオペレーションの実働時間が少なかったことなどが要因と考えられる。ただし、全体的に減少が続いていることから、輸入量の減少は港のオペレーションを円滑に遂行されることから、比較的スムーズなコンテナの引き取りが可能となっている。

港周辺での滞留コンテナに占める5日以上滞留の割合は前年12月が6.7%であったが輸入コンテナの増加から1月は9.8%に増加した。ロサンゼルス、ロングビーチ両港周辺の顧客が年始の休暇などで、倉庫の稼働率が落ち、結果として引き取りが遅れたことが原因とみられる。

2021年から新たに鉄道ランプでの滞留日数の統計も発表され、2022年12月は平均4.9日であったが2023年1月は更に改善が見られ4.3日であった。内陸鉄道輸送の悪化解消が要因と見られる。鉄道デポでの滞留が長期化することからデポに5日以上蔵置されるコンテナも増加傾向にあったが12月全体にしめる割合が25.3%であったものの、1月はさらに改善され、24%に減少している。西海岸の労使交渉や鉄道輸送のリスクを軽減したい荷主がパナマ運河経由の海上輸送に切り替えたことが大きな要因と思われる。

両港の2023年1月の輸入コンテナは63万5434TEUで、前年の81万6541TEUから18万1107TEU、比率で22.18%の大幅な減少であった。

輸出は2022年の22万3245TEUから20万8346TEUと1万4899TEU、比率で6.67%の増減少であった。

総取り扱い数量は129万9786TEUで、前年の166万6538TEUから36万6712TEU、22.01%の大幅な減少となっている。

参照元:日刊サン